2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧
Tさんが幼馴染のYさんと二人で、地元の山奥にある廃神社を訪れた時の話。 その神社は何十年も使われておらず、地元でも「あまり近づくべきではない」と言われている場所だった。 二人はその場所が心霊スポットとして有名だと聞き、興味本位で昼間に訪れたが…
ネットで知り合った友人の話。 高校の部活で、山の中にある合宿所で合宿をしたときのことだった。 最終日の夜、深夜になると突然どこからともなく優しい音色が聞こえてきた。 オルゴールのような旋律が静かな山の中にぽつりぽつりと響き渡る。 「何の音だ?…
山登りが趣味のIさんと仲間たちは、秋の終わりに山小屋を目指して登山をしていた。 夕暮れ時、目的地の山小屋に到着すると、古びた外観と苔むした壁が印象的だった。 簡単な夕食を済ませたあと、疲れもあって仲間たちは早々に寝袋に潜り込んだ。 Iさんも目を…
廃墟巡りを趣味とするMさんは、ある晩、町外れにある古びた日本庭園付きの屋敷を訪れることにした。 長い間手入れされていないその庭園は、噂によれば"不思議な池"があるという。 夜中にその池を覗き込むと、自分ともう一人の人影が映るという話だった。 到…
Rさんが鉄道写真を趣味とする大学生だった頃の話。 ある日、Rさんは友人と廃線跡を巡る撮影旅行に出かけた。 途中山奥の朽ちた無人駅にたどり着いた二人は、その場所の静けさに感動し、しばらく撮影を楽しんだ。 しかし日は早くも傾き薄暗くなり始めたため、…
Tさんが大学生の頃の話だ。 サークルの友人たちと肝試しに行こうということになり、郊外にある使われなくなったトンネルを訪れた。 地元では「何かがいるトンネル」と噂されている場所だった。 夜の10時過ぎ、トンネルの入口に着くと薄い霧が立ち込め、錆び…
Rさんが社会人になりたての頃、友人たちと肝試しをしに郊外の廃工場へ行った時の話。 その工場は数十年前に閉鎖され、今ではひっそりとした廃墟と化している場所だった。 薄暗い夜、懐中電灯を片手にRさんたちは工場内を進んだ。 広いフロアには古びた機械が…
Tさんが体験した話。 友人のKさんと一緒に訪れたのは、山奥にある廃病院だった。 噂好きのKさんが「幽霊が出る」と言われる場所をどうしても見てみたいと言い出し、半ば強引に連れて行かれたのだ。 山奥は夜中という事もあり不気味な程静かだが、Tさんたちは…
Sさんが体験した話。 友人たちと訪れた山間のキャンプ場でのこと。 彼らはキャンプ場から少し離れた森の中を探索していた。 その途中、苔むした倒木の隙間に何かが挟まっているのを見つけた。 それはビニールに包まれた古びた日記だった。 カバーは湿気で傷…
これは学生時代に親しくしていたRさんから聞いた話。 Rさんたち数人の友人グループは、夏休みを利用して山奥のキャンプ場へ行くことにした。 その場所は川がすぐ近くにあり、涼しい風が流れる絶好のキャンプ地として知られていた。 夕食を終えた後、彼らは焚…
これは山奥の古びた集落で働いていた知人の話。 彼は地元で古民家を改修する仕事を請け負っており、ある日、村の外れにある一軒家の調査を頼まれた。 その家は長らく空き家になっていたが、所有者が売却を考えているらしく、修繕の見積もりが必要だったのだ。…
Yさんが大学生の頃の話。 地元に帰省していたある夏の日、友人のKさんと夜の散歩をしていた。 Kさんは昔から好奇心旺盛で、地元の不思議な話を集めるのが趣味だった。 その日も「少し変わった場所に行こう」と言い出した。 連れて行かれたのは山奥にある小さ…
Sさんが中学生くらいの時の事で、夏休みに毎年恒例の祖母の家にお泊りしにいった時の事。 古びた和室で過ごしていると、押し入れの中から何かが落ちる音がした。 気になって中を覗くと、押入れの上の段の箱の上に埃をかぶった古いアルバムが置かれていた。 …
週末、Mさんたちは仕事の残業を終え、コンビニで買い物をしてから深夜の閑散とした街を歩いていた。 都会の喧騒はすっかり消え、街灯の淡い光だけが道を照らしていた。 「少し先に誰かいるな」 同行していた友人が小声でそう言った。 目を凝らしてみると街灯…
Rさんたちは夏の高原でキャンプをしていた。 山の澄んだ空気と満点の星空を楽しみながら、焚き火を囲んで語り合う夜は格別だった。 深夜になり火が小さくなり始めた頃、ふとRさんが「何か動いてる」と言い出した。 皆で焚き火を囲みながら視線を向けると、草…
Hさんの職場では、夜になるとほとんどのフロアが無人になり静寂が広がる。 その夜、Hさんは一人で遅くまで残業をしていた。 仕事を終えて帰るころには日付も変わり、ビル全体が不気味なほど静まり返っていた。 エレベーターを使おうとボタンを押したがなかな…
Hさんが子供の頃、近所には底なし池と呼ばれる不気味な池があった。 その池には、絶対に近づいてはいけないという言い伝えがあり、村の子どもたちは遊び場にすることを厳しく禁じられていた。 ある日、Hさんと友人たちはその池の近くを通りかかった。 猛暑の…
仕事で遅くなった帰り道のことだった。 住宅街を抜ける細い道を歩いていると、遠くからこちらに向かって歩いてくる人影があった。 やがて近づいてきたその人は、どこか懐かしい雰囲気を纏った中年の男性だった。 「お久しぶりです」そう声をかけられた瞬間、…
数年前の出来事。 その日、友人たちとの集まりが思いのほか長引き終電を逃してしまった。 仕方なく深夜運行のバスを利用することにした。 乗客は私一人。 運転手は無言でハンドルを握り、バスのエンジン音だけが車内に響いている。 外は街灯もまばらな道が続…
日付が変わり、新年を迎えたばかりの夜。 大学生のRさん、Oさん、Yさんの三人は、「肝試しに行こう」と軽いノリで、地方にある小さな丘の廃墟を目指していた。 車で丘のふもと近くにある駐車場に到着すると、辺りはひと気がなくひっそりとしていた。 夜の冷…
年始の深夜、Sさんは親戚の家での新年会に向かうため車を走らせていた。 田舎道は街灯がまばらで、ほとんどが暗闇に包まれている。 車内にはラジオが微かに流れているが、周囲の静けさを紛らわせるには十分ではなかった。 山間の狭い一本道に差し掛かった頃…
大晦日の夜、Sさんの家では家族が集まり、こたつに入って年越しそばを食べていた。 外は冷たい風が吹き荒れ、テレビから除夜の鐘の音が流れている。 そんな中、不意に玄関を叩く音がした。 「こんな時間に誰だ?」 と父親が立ち上がる。 時計を見るとすでに…