怖い話と怪談の処

ブログ名の最後の文字は(ところ)と読みます。怖い話や不思議な話が大好きな方、是非ご堪能下さい。記事への★ありがとうございます。

2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧

窓の外の雨音

Mさんが小学生の時に体験した話。 夏休みのある日、Mさんの家族は、少し古びた趣のある旅館に泊まっていた。 Mさんは日中の遊び疲れもあり、その夜はぐっすりと眠りについていたのだが、夜中にふと目が覚めた。 耳に届いたのは、ザーザーと激しく降る雨の音…

深夜の湯けむりの誘い

この話は、Oさんがまだ中学生だった頃の修学旅行での出来事。 わんぱくなOさんは、初めての長旅に胸を躍らせ、友人たちと夜遅くまで語り合っていた。 普段なら朝までぐっすり眠ってしまうOさんだが、その夜はなぜか、深夜にふと目が覚めてしまった。 時計を…

岩壁を上がっていく液体

知人のTさんから聞いた話。 彼は高山植物の調査を生業としていて、その日も人里離れた深い山へと分け入っていた。 彼の専門は、滅多にお目にかかれないような珍しい高山植物の生態を記録すること。 そのためならどんな険しい道のりも厭わなかった。 この日も…

音のない青い霧の村

田舎巡りが趣味のHさんは、今日も地図を頼りに人里離れた集落を探して山道を走っていた。 古い農村の風景や、忘れ去られたような神社を見つけるのが好きだった。 しかしこの日は少し様子がおかしかった。 午前中から深い霧が出ていて、山道はまるで白い壁に…

森の祠から付いてくるもの

大学生のSさんたちは地形調査のため、とある山に入っていた。 普段から野山を駆け回るのが好きな、アクティブな学生たちだった。 この日も地図を片手に、鬱蒼と茂る森の奥へと進んでいた。 「おい、ここ、地図にない道だぞ」 Mが生い茂る草木に覆われた、か…

古い展示館の倉庫

この話は、地方にある古い展示館で夜間警備をしている、Kさんから聞いた話。 Kさんが勤めている施設は、昔ながらの民具や地域の歴史に関する展示がされている、小さくても趣がある場所だった。 普段はあまり人も来ないが、たまに遠方から熱心な歴史愛好家が…

森の方に向かって唸る猫

小学生だった夏休みのこと。 毎年恒例で、母方の実家の東北にある「じいちゃん家」に遊びに行っていた。 じいちゃん家は本当に田舎で、周りは山と畑ばかり。 夜になるとカエルの鳴き声と虫の音がすごく、都会じゃ絶対聞けないような音が聞こえる。 でもそれ…

林間学校の夜

あれは中学二年の夏のこと。 俺たちのクラスは、林間学校でバンガローに一泊することになった。 昼間はカレーを作ったり、肝試しをしたりしてみんなでワイワイ楽しんでいた。 特に盛り上がったのはキャンプファイヤー。 クラスごとの出し物をしたり、歌を歌…

廊下に置いてあったテント

Fさんという人から聞いた話。 Fさんは、とある映像制作会社で働いている。 彼女の仕事は怖い話の映像を作ること。 怪奇現象や心霊現象をいかにリアルに、そして見る人に恐怖を与えるかを日々追求している。 そのため、企画や編集作業は常に深夜に及ぶことが…

拾ってきた古い木の棒

大学の夏休み、仲の良い友人3人組、行動派のAさん、慎重なBさん、ムードメーカーのCさんたちは、都会の喧騒を離れ、人里離れた山奥のキャンプ場へとやってきた。 時間は午後2時を少し過ぎたくらいで、各自が持ち寄ったアウトドアグッズを広げ、慣れない手つ…

合宿の名簿に存在しない生徒

H先生から聞いた話。 H先生は都心から少し離れた、私立高校のベテラン音楽教師だった。 普段は穏やかなH先生だが、生徒指導には人一倍熱心で、生徒たちの些細な変化も見逃さない。 その日は新入生を交えた恒例の夏期合宿で、H先生は引率として山奥のキャンプ…

旧校舎の心霊現象

Oさんが中学生の頃に体験したという話。 季節は夏。 学校から少し離れた場所にあった、木材でできた古びた旧校舎。 そこは一時期有名だった、都市伝説が囁かれる場所だった。 一番有名なのは「夜中に人体模型が動き出す」という話だった。 当時のOさんは、そ…

美術室の動く石膏像

「これは、私がまだ若手の美術教師だった頃の話です」 美術の授業の終わり、生徒たちにせがまれて、K先生は少しばかり声を潜めてそう語り始めた。 冬の時期という事もあり、教室の窓の外はすでに夕焼けが暗くなり始めていた。 その日、K先生は提出物の確認が…

図書館の奥から聞こえるヒソヒソ声

Sさんは、地方の市で運営されている図書館の職員だった。 いつも閉館時間まで利用者がいる賑やかな場所も、夜が更ければしんと静まり返り、冷たい空気が張り詰める。 この日も月末の資料整理に追われ、Sさんは一人残業をしていた。 時間はもう、とっくに日付…

放送室の鏡

これはUさんという人から聞いた話で、学生の頃の噂話らしい。 その中学校には昔から妙な噂があった。 放送室の奥、機材ラックの裏に、古い姿見の鏡が打ちつけられているというものだった。 誰が何のためにそこへ鏡を設置したのか分からない。 管理記録にも残…

地下鉄のミラーに映ったのは

Sさんが終電間際の地下鉄を使った時の話。 その晩、Sさんは仕事帰りに地下鉄に乗り込んだ。 乗客は他におらず、車内はがらんとしていた。 発車してしばらくはスマホを眺めていたが、トンネルのカーブにさしかかった時、ふと目の前にある運転席上部の防犯ミラ…

冷蔵室の背中

Tさんは、郊外にある食品倉庫で働いている。 冷凍食品や生鮮品を保管する冷蔵室で、配送前の仕分け作業を毎日こなすのが日課だった。 冷蔵室は大型で、一定の低温を保つため出入口には厚いドアが設けられている。 その日は夕方近く、いつも通り一人で作業に…

毎晩2時44分に届く着信

Yさんは地方の大学に通う、理工学部の2年生。 下宿先は古いワンルームのアパートで、学校まで自転車で15分ほど。 バイトや研究の合間を縫って、深夜までゲームやSNSをして過ごすのが日課だった。 その電話がかかってきたのは、7月半ばの蒸し暑い夜のこと。 …

見えない同居人

社会人になったばかりのYさんから聞いた話。 Yさんは念願の一人暮らしを始めるため、都心から少し離れた場所に建つ中古の一軒家を借りた。 広さの割に家賃が手頃で、古いながらも趣のある造りがYさんは気に入っていた。 引っ越してきて数週間、新しい生活に…

誰もいない隣から聞こえてくる音

一人暮らしをしているKさんから聞いた話。 Kさんは古いアパートの二階に住んでいた。 壁は薄く、隣の部屋の物音も時々聞こえてくるような造りだった。 しかしKさんの隣の部屋は長いこと空室で、半年経っても誰も住んでいる気配はなかった。 ある夜、Kさんは…

禁忌の森の赤き眼と揺らめく影

お爺さんが森の番人を務めるという、Fさんから聞いた話。Fさんのお爺さんは、神社の裏手に広がる「禁忌の森」を見守る役目を担っているという。 その森には、昔から人ならざるものが住み着いていると、祖父や父から何度も聞かされて育ったそうだ。 特に夜の…

すすり泣きが聞こえる神社

夏休み、大学生のKさん、Sさん、Tさんの3人は、普段から探検好きで、今回はネットで見つけた廃村巡りの旅に出かけることにした。 地図を頼りに山道を分け入り、目的の廃村を目指して歩き続けたけれど、日が傾き始めても一向にたどり着く気配がない。 道は次…

肝試し中に見えた赤い光

Rさんが、友人のYさんとNさんと体験した話。 彼らはどこにでもいる普通の大学生で、その日はちょっとしたスリルを求めていた。 夜の22時過ぎ、Yさんの運転する車で、とある県の山奥にある心霊スポットとして有名な森へと向かっていた。 「まじかよ、こんなと…

誰もいない山小屋の訪問者

都内のIT企業で働く、KさんとTさんが体験した話。 KさんとTさんは同僚で、普段はパソコンの画面と向き合い、コードを打ち込む毎日を送っている。 そんな二人が、たまには都会の喧騒から離れてリフレッシュしようと、会社の有給を使って登山に出かけた。 選ん…

だんだんと近づいてくる息の音

フリーライターのHさんから聞いた話。 Hさんはいつものように、カフェで原稿と睨めっこしながら次の企画について考えていた。 今回は過疎化が進む日本の現状を探るべく、とある山奥の廃村を取材することになっていた。 都会の喧騒から離れ、静かに考え事をす…

深夜の研修棟を走り回る音

Yさんが参加したのは、大手企業の新入社員研修だった。 場所は山奥にある古びた研修施設。 3泊4日で泊まり込み、朝から晩まで座学と体験研修を受けるという、少し厳しい内容だった。 建物は清掃が行き届いており、ぱっと見は清潔だったが、どこか湿気を含ん…

深夜に最上階に移動するエレベーター

オフィスビルの警備員をしている、Nさんから聞いた話。 Nさんは都心にある20階建てのオフィスビルで、夜間警備の仕事をしている。 警備員は三人一組の交代制で、ビル内を巡回しつつ、監視カメラをチェックするのが主な仕事。 そのビルで不可解なことが起こる…

閉店後の試着室

Sさんは郊外にある、ショッピングモール内の衣料品店で働いていた。 大型チェーンではあるがその店は少し古く、どこか薄暗さを感じさせる作りだった。 その日も閉店作業は滞りなく進んでいた。 最後の客を見送り、シャッターを半分降ろし、店内の棚や床を整…

水の中の藁人形

Iさんは水源の点検を仕事としている。 山間部にひっそりと建つ、古い取水施設の担当だった。 その日も町の水道課から「水圧が安定しない」と連絡が入り、午後から一人で点検に向かった。 山奥へ続く細道を軽トラで登り、最後は徒歩で斜面を下って川沿いの取…

鉄塔を渡り歩くモノ

Tさんは高圧送電線の鉄塔点検員だった。 定期的に山中の鉄塔を巡回し、異常がないか確認する仕事で、どちらかというと単調で静かな職場だ。 ただ山奥の鉄塔は街灯も無く、日が落ちると真っ暗になる。 この日も秋が深まりつつある頃で、午後の点検は薄暗さと…