怖い話と怪談の処

あなたが今読んだその話、本当に「作り話」だと言い切れますか?

2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

赤いジャージ姿の人影

長距離トラック運転手のYさんは、全国各地を走り回る毎日を送っていた。 彼の仕事は、深夜の高速道路をひたすら走り続けること。 特にある山中の長いトンネルは、毎日のように通過する、もはや見慣れた景色となっていた。 その日は前日の寝不足がたたって、…

未清掃の301会議室

オフィスビルの夜間清掃員として働くSさんは、いつものように淡々と業務をこなしていた。 深夜のオフィスは人けがなく、誰もいないフロアを巡るSさんの足音は、妙に大きく聞こえた。 日報を確認すると、「301会議室:未清掃」という文字が目に飛び込んできた…

病室から聞こえるナースコール

入院中、看護師のNさんという人から聞いた話。 Nさんが夜勤中の深夜巡回をしていた時の事。 深夜1時を過ぎ、患者は皆寝たようで寝静まり返っており、病室から点滴の機械音だけが小さく聞こえている。 Nさんは患者たちの様子を確認しながら、一つ一つの部屋を…

木箱の中に何かがいる

Kさんが倉庫で、フォークリフト作業をしていた時の話。 それはいつもの夜間シフト中のことだった。 広い倉庫には、天井近くまで積み上げられた段ボールや、木箱を積んだパレットが所狭しと並んでいる。 フォークリフトのエンジン音だけが、静まり返った空間…

黒く塗りつぶされた報告書

電気設備の点検員をしているTさんから聞いた話。 その日、Tさんはいつものように、古びた研究施設の電気点検に呼ばれた。 築年数がかなり経っている建物で、廊下には古びた薬品の匂いがわずかに残っていて、壁のあちこちにはひびが入っていた。 点検作業はい…

映像編集中に自分だけに視える異変

映像制作会社に勤めるYさんは、このところ納期に追われ、会社に泊まり込む日々が続いていた。 日付が変わるのも珍しいことではなく、深夜の編集室はYさんにとって、もはや第二の家のようなものになっていた。 その日も遅くまで作業をしていて、深夜2時を過ぎ…

屋上にいた女の子

Tさんが高校三年生だった頃の話。 Tさんは昼休みになると、よく屋上に上がっていた。 誰もいない屋上でぼんやりと空を眺めたり、持参した小説を読んだりするのが好きだった。 屋上はTさんにとって、学校の中の喧騒から離れられる唯一の場所だったのだ。 ある…

一人でいると声をかけられる

Nさんが通っていた高校には、不思議な場所があった。 校舎の中央にある階段の、ちょうど半階分だけ上がる場所。 そこには普段誰も使わない小さな踊り場があるのだが、何故かそこは薄暗い。 ある日の放課後、Nさんはうっかりその踊り場にノートを落としてしま…

写真に写った黒い人

卒業を控えたMさんは、仲間たちとの思い出を残そうと、校舎のあちこちで記念写真を撮っていた。 体育館、昇降口、屋上…どこで撮っても大切な思い出になりそうな、卒業アルバムのページを飾るのにふさわしい写真ばかりだった。 次に選んだのは、放課後にはほ…

サークル棟に聞こえる重苦しい足音

これはKさんという大学生から聞いた話。 Kさんが通っていた大学のサークル棟は、古びた建物だった。 特に夜になると、薄暗い廊下の蛍光灯が心細く灯り、そこかしこからミシミシと木が軋む音が聞こえてくるような場所だったという。 そのサークル棟には妙な噂…

鏡の前に座る子

これは、演劇部だったTさんから聞いた話。 Tさんは、高校で演劇部に所属していた。 熱心な部員で、放課後はいつも部室に入り浸っていたそうだ。 部室は校舎の隅にあり、古くてあまり使われていない部屋だった。 独特の埃っぽい匂いがする、薄暗い空間。 その…

裏山で見かけた真っ白な服の人

Sさんは大学二年生の男子学生で、朝早くに家を出て通学していた。 彼の通学路は少し特殊で、毎朝6時には裏山を抜けてキャンパスへ向かうのが日課だった。 その裏山には舗装されていない細い小道があり、そこを通れば大学まで近道できるのだ。 朝の澄んだ空気…

ロッカーに入っていたノート

Hさんはごく普通の高校二年生だった。 いつも明るく、クラスの中心にいるような存在で友達も多く、学校生活を謳歌しているように見えた。 Hさんの日常は、放課後の部活動と他愛もないおしゃべり、そして時々テスト勉強に追われる、そんな他愛もない日々で成…

パスカードの記録

ある企業の閑散としたオフィスビルでの事。 夜勤の警備員Hさんは、いつものように監視モニターを眺めていた。 日付が変わる少し前、彼が担当するフロアの入退室ログに、奇妙な記録が残るようになった。 それは数週間前から無断欠勤を続けている同僚、Kさんの…

白い女が立っていた部屋

旅行で訪れた古びた旅館で、Rさんは一人、静かな夜を過ごしていた。 深夜、ふと目が覚めると、部屋の隅に白い着物をまとった女が立っているのが見えた。 ぼんやりとした視界の中、その姿はまるで生きているかのように見える。 Rさんはびっくりして飛び起きた…

最後に話しかけたのは誰?

会社員のSさんは、夜遅くにかかってきた電話を終えたばかりだった。 スマートフォンの画面に目をやると、通話履歴には「非通知」の文字が並んでいる。 Sさんは首を傾げた。 通話中、確かに画面には友人のKさんの名前が表示されていたはずだ。 会話の内容も、…

見慣れない狭い路地

会社員のTさんが残業で遅くなった時のこと。 地元の駅に着いた時、時計の針はすでに深夜を回っていた。 終電を少し過ぎた静けさが駅前に広がる。 いつもならまっすぐ家に帰るTさんだが、その日はなぜかふと足を止めた。 疲労でぼんやりとした頭で、見慣れな…

鏡の中から手を振る人

これは私の知り合いの、社会人のKさんから聞いた話。 Kさんは少し前に引っ越して、新しい部屋に置く鏡を探していた。 ネットのフリマアプリを見ていたところ、ちょうど良さそうな少しレトロなデザインの鏡を見つけた。 値段も手頃だったしすぐに購入を決めた…

山の中の校舎

これは私の友人である、大学生のYさんから聞いた話。 Yさんは昔から好奇心旺盛で、よく友達と心霊スポットや廃墟巡りをしていた。 ある夏の日、Yさんは地元の友人と二人で、とある山奥にあるという噂の「山の中の校舎」へ向かった。 その山道は鬱蒼とした木…

神社の池にいた黒い塊

Fさんは古い神社で働く巫女だった。 神社の境内で、毎日の掃除や神事の手伝いをするのがFさんの日課だ。 Fさんは、この神社の静かな雰囲気が好きだったが、中でも夕暮れ時、参拝客もまばらになり、あたりが静けさに包まれる時間が一番好きだった。 その日もF…

裏山の発電施設

Nさんが小学生の頃、自宅の裏山には小さな発電施設の跡地があった。 古びたコンクリートの壁にはひびが入り、草木が鬱蒼と茂り、子供たちの間では「おばけでるぞ」と噂される場所だった。 しかし、Nさんは好奇心旺盛な子供で、いつもその廃墟に心を惹かれて…

這い上がってくる黒いもの

私の知人のSさんは一人暮らしの女性で、彼女の仕事は昼過ぎからの出勤が多く、帰宅はいつも深夜になる。 そのため、夜中に一人で家にいることが多い。 古いアパートの2階に住んでいて、築年数が経っているせいか、隙間風の音がよく聞こえてくる。 ある日の夜…

【不思議な話】消えていく

私の友人のKさんは、都心で一人暮らしをしている。 仕事はデザイナーで、自宅で作業することが多い。 朝食はいつも決まったカフェで摂るのが習慣だった。 ある日の朝、Kさんはいつものようにカフェに向かった。 お気に入りの窓際の席に座り、スマートフォン…

黒く塗りつぶされた噴水

私の友人のSさんは絵を描くのが好きで、よく公園やカフェでスケッチをしている。 ある日の午後、Sさんはいつものように近所の公園で、ベンチに座って風景を描いていた。 穏やかな日差しが降り注ぎ、鳥のさえずりが聞こえるごく平和な日常だった。 Sさんは公…

深夜に聞こえてくるオフィスの足音

これは私がまだ前のオフィスビルで働いていた頃の話。 かなり古びたビルで、夜になると独特の静けさに包まれる場所だった。 私はその頃残業が多く、夜遅くまで一人で仕事をしていることがよくあった。 ある日、夜中の1時を過ぎた頃だろうか。 資料作成に集中…

深夜のオフィスで聞こえる音

私の会社が入っているオフィスビルは、夜になると人気がなくなる。 最終の電車が出た後、残っているのは数えるほどの社員だけだ。 私もその一人だった。 その日、どうしても終わらせなければならない仕事があり、深夜までオフィスに残っていた。 フロアには…

日常の違和感

僕が務める会社は、ごく普通のオフィスビルに入っている。 毎日朝早くに出社して、夜遅くまで仕事に追われている。 そんな日常の中で、ある日些細な違和感に気づいた。 最初はただの気のせいだと思った。 終業間際に、フロアの奥にある誰も使っていないはず…

図書館の奥の本

あれは私がこの図書館で働き始めて、まだ間もない頃だった。 その図書館は町外れにある古い洋館を改装したもので、夜になるとまるで生き物のように軋む音がする。 特に奥まった場所にある書庫は昼間でも薄暗く、いつもひっそりと静まり返っていた。 ある日の…

影の向こう側

これは私の友人の話。 彼は都会での生活に疲れて、田舎に移り住んだ。 築百年は経つだろうか、古い農家を改築した一軒家だった。 広い庭には、何十年も前からそこに立っていたらしい、大きなケヤキの木が一本、堂々とそびえ立っていた。 友人はその家を気に…

いつも縁側で庭を眺めていたお婆さん

これは私の祖母の故郷で、祖母の近所に住んでいたという人の話。 その家は本当に古めかしい家で、築何年かも分からないような、黒光りした柱と軋む廊下。 そしていつも誰かがいるような、妙な気配がする家だった。 そんな家に一人暮らしのお婆さんがいた。こ…