2025-01-01から1年間の記事一覧
Nさんは地方の大学に通う三年生で、春から一人暮らしを始めていた。 借りたのは、大学から少し離れた住宅街のはずれにある古い貸家。 間取りは二Kの木造平屋で、家賃の安さと静かな環境に惹かれて決めたのだという。 けれど住み始めてすぐ、妙なことに気づい…
これはフリーライターをしている、Sさんから聞いた話です。 Sさんは仕事柄、深夜に移動することが多くありました。 その夜も取材先からの帰り道、線路沿いの道を歩いていたそうです。 いつも通る踏切。 遮断機が下りるのを待つ間、Sさんはスマートフォンを見…
専門学校生のKさんが借りたアパートは、築年数の古い平屋だった。 しかし、畳も壁も手入れが行き届いており、日当たりも良かったため、Kさんはすぐに気に入った。 何より家賃が手頃だった。 引越しを終え、新しい生活にも慣れ始めた頃のことだ。 Kさんは夜中…
Yさんがその貸家に越してきたのは、春先のことだった。 築年数の古い平屋で、裏には鬱蒼とした山が迫っていた。 大家は「裏山には入らない方がいいですよ」とだけ言ったが、理由は語らなかった。 裏口の窓からは、誰も使っていない細い山道が見えた。 昼間は…
Tさんが大学生だった頃の話。 彼女は大学近くの、築年数の古いアパートに住んでいた。 二階の角部屋で、ベランダは隣の棟と向かい合う形になっていたが、特に人通りが多いわけでもない静かな場所だった。 ある日の夕方。 Tさんはアルバイトから帰宅し、部屋…
Tさんは四十代半ばの男性で、県外から山あいの町へ転勤してきた。 職業は陶芸関連のデザイナー。 新しい取引先の工房に常駐することになり、半年ほどの滞在予定で借りたのが、古民家を改装した貸家だった。 築七十年ほどの木造平屋で外観は趣があり、玄関先…
Sさんがその古い貸家に越してきたのは、春の終わりごろだった。 仕事の都合で都会から地方へ移ることになり、最初は試しに短期間だけ借りるつもりで、不動産屋に紹介されたのがその家だった。 築六十年ほどの木造平屋で、庭には梅の木が一本、そして古い濡れ…
Kさんが勤めていたのは、T県の山あいにある古い旅館だった。 木造二階建てで昔は賑わっていたらしいが、今は観光客も減り、常に宿泊客がいるわけではなかった。 その夜も吹雪が強まり、予約していた客が全員キャンセルしたため、館内にはKさんと女将の二人し…
Yさんが大学時代の友人たちと、山奥の温泉旅館へ出かけたのは夏休みの終わりごろだった。 古い旅館を見つけたのは、地理学を専攻している友人のKさんが「昔ながらの湯治場を見てみたい」と言い出したのがきっかけだった。 電車を乗り継ぎ、さらにバスで一時…
Tさんがその銭湯へ行ったのは、秋の終わりの冷え込む夜だった。 大学時代の友人二人と久しぶりに会い、飲みのあと「せっかくだから温まって帰ろう」と、駅近くの古い銭湯に立ち寄ったのだ。 昭和の名残を感じる木の下駄箱、曇ったガラスの引き戸。 店の奥か…
KさんがN県の山中を走っていた時の体験。 その日は仕事の関係で、山を越えた先の町まで車で移動していた。 予定よりも遅くなり、峠に差し掛かる頃には夜になっていた。 霧が出始めたのは、ちょうど山の中腹を走っている時だった。 街灯はなく車のヘッドライ…
まだ夏のMさんたち三人が、T県の山間にある渓谷へ出かけたときの体験。 その渓谷は観光地というよりも、地元の人でもあまり近寄らない場所だった。 細い山道の先にある古びた吊り橋は、木の板が軋み、足元の隙間から谷底が見えるほど深い。 立ち昇る湿気と体…
Oさんが友人二人と夜景を見に行ったときの事。 季節は秋の終わり。 空気が澄んで星がよく見える夜だった。 三人は、街から少し離れた山の上の展望台に車で向かった。 展望台の駐車場には彼女らの車しかない。 他に人影もなく、周囲は街灯の届かない暗闇に包…
Hさんがその神社跡を見つけたのは、紅葉が始まる少し前の秋だった。 地元の山をひとりで登っている途中、地図にも載っていない細い道を見つけ、興味本位で入っていったのだという。 やがて木々の隙間から、崩れかけた鳥居が見えた。 近づくと苔むした石段の…
Nさんが友人とドライブ中に体験した出来事。 季節は晩夏、夕方の陽が傾きはじめたころ。 山のふもとの道を走っていると、古びた標識に「この先通行止め」と書かれた林道の入口が見えた。 錆びたゲートが半分開いたままになっており、草がアスファルトの割れ…
大学で地理と民俗を研究しているTさんが、サークル仲間と一緒に体験した出来事。 Tさんが所属していたのは「地誌探訪研究会」という、古地図をもとに昔の道や消えた集落を調べるサークルだった。 秋のはじめ、メンバーの四人、Tさん、Yさん、Oさん、そして新…
ツーリングが趣味のSさんが体験した、夏の夜の出来事。 その日、Sさんは仕事帰りに遠回りして、昔使われていた旧道の峠を越えて帰ることにした。 街灯もほとんどなく車の通りもない。 アスファルトはところどころひび割れ、道端には草が生い茂っている。 そ…
Nさんが新居として借りた、古い団地で体験した出来事。 築五〇年を超えるその団地は、外壁がところどころ剥がれている。 入居当初こそ多少の古さに目をつぶっていたが、住み慣れてくるにつれて、夜の静けさがやけに気になるようになった。 特に気味が悪かっ…
古民家を改装して暮らそうとしていた、Rさんが体験した話。 Rさんが購入したのは、築百年を超える木造の家。 かつて庄屋だったというその家は、外観こそ立派だが中は傷みが激しく、柱の色も煤けて黒ずんでいた。 改装工事を自ら手伝いながら進めていたある日…
大学生のSさんたち四人が、夏のある夕方に体験した出来事。 その日、彼らは肝試しをしようと、地元で「誰も近寄らない」と噂されている山中の廃墟を目指した。 そこは昔、別荘として建てられた木造のログハウスで、十年以上前から放置され、今では木や草に呑…
Grokで誰でも簡単に動画が作れるようになりましたので、試しに動画を作ってみました。 今後Grokを使って動画を作ってみるかもしれませんので、動画ありの場合は記事タイトルに【動画あり】と付けて記事の一番したに貼り付けようかと思います。 ※Grokで作った…
この話は、都内のあるオフィスビルで働くMさんが体験した出来事。 そのビルは築二〇年以上経っており、外観こそ改装されていたが、内部の一部には古いままの場所も多く残っていた。 特に五階の廊下は妙に長く、昼間でも照明が弱く感じるほど薄暗かったという…
この話は、Yさんがある神主さんから直接聞いたという出来事。 ある年の夏の終わり、神社にひと組の夫婦がやって来た。 二人は見るからに疲れ切った様子で、互いにほとんど言葉を交わさなかったという。 夫が両手で抱えていたのは、古びた木の箱。 神主が声を…
地方の小さな神社で、神主をしているFさんから聞いた話。 年の瀬も近い、冷たい風が境内の木々を鳴らす頃。 その日、社務所を閉めようとしていたFさんは、社務所の前に置かれた一つの紙袋に気づいた。 茶色のどこにでもあるような紙袋。 だが、どこにも名前…
都市部の寺で修行をしている若い僧侶、Eさんから聞いた話。 Eさんがその寺に入ったのは、春先のことだった。 古いが手入れの行き届いた本堂は、朝の冷たい空気の中で、かすかに線香の香りを漂わせている。 毎朝の勤行はまだ薄暗い時間に始まる。 外の通りの…
大学生のTさんから聞いた話。 Tさんは人の住んでいない山奥の別荘で、短期の住み込み管理人をしていた。 仕事は主に、荒れた庭の手入れと別荘の清掃。 周りには何もないため、夜は真っ暗で、音がするとしたら野鳥の鳴き声か、どこかで動く動物の気配くらいだ…
地元の古い神社で、長く務めていた元禰宜さんから聞いた話。 社務所には年代物の木机があり、その引き出しの奥には小さな木箱が収められている。 パッチン錠が付けられているのだが、神社の一部の人しか中を見たことがない。 引き出しの鍵は代々神主に引き継…
Sさんが地元の神社で手伝いをしていたのは、夏の終わりのことだった。 そこは古びて参拝客も少なく、今は地元の人が交代で境内を管理している。 その日、Sさんは神主に頼まれて、境内の外れにある倉庫の整理を任された。 埃をかぶった木箱や、いつのものかわ…
Mさんが中学生の頃の話。 夏休みのある夜、友人たちがMさんの家に泊まりに来ていた。 昼間から賑やかに遊んでいたが、夜になると自然と怪談話になった。 その時、Mさんの地元には、「深夜の参道に狐火が現れる」という古い噂があったのを誰かが思い出した。 …
Kさんが高校生の頃、友人たちと夜中に肝試しをした時の話。 Kさんの住んでいる地域から、自転車で二十分ほど走った林の奥に廃寺があるという噂があった。 そこには鐘楼が残されており、夜になると鐘の音が響くと囁かれていた。 だが、廃寺は長い間使われてお…