この話はネタ記事ですので、今までの怖い話とは経路が違います。
変なネタでもいい!という方のみどうぞ。

【投稿怪談:二階の住人】
Mさんの家は、築40年以上の木造二階建て。その夜、両親は法事で実家に帰っており、Mさんは一人で留守番をしていた。
深夜。一階のリビングでテレビを眺めていたMさんは、ふと違和感を覚える。
「ギ…ギギッ…」
真上の天井から古びた床が軋む音が聞こえた。誰かが歩いている。…だが、二階には誰もいないはずだ。
気のせいだと言い聞かせ、テレビの音を大きくした。すると。
「ドサッ!!」
今度は何かが床に倒れるような大きな音が響いた。泥棒か。あるいは…。
意を決したMさんは護身用のバットを握りしめ、ゆっくりと階段を上がった。二階の廊下は月明かりで青白く照らされている。音のした両親の寝室のドアを勢いよく開けた。
「…誰もいない」
部屋はひっそりと静まり返り、窓も閉まっている。安堵して階下に戻ろうとした、その時。
廊下の隅にある天井裏へ続く「点検口」が、わずかに開いているのが目に入った。
そこから何かが「垂れ下がって」いる。
目を凝らすと、それは真っ黒な長い髪の毛だった。点検口の隙間からまるで滝のように、音もなく床に向かってスルスルと伸びてくる。
あまりの恐怖に動けずにいると、その髪の毛の束の中から…ギョロリとした「目」が、下を向いた状態でMさんをじっと見下ろしていたという。
ちょっと待ってくれ…。怖すぎるだろぉぉぉぉぉッ!!
いやいやいや、点検口から「こんにちは」は完全に反則である。レッドカードどころか、即刻永久追放レベルの恐怖だ。何なんだその「髪の毛の滝」とやらは!!
想像しただけで私の髪は重力を無視して全逆立ち。完全にスーパーサイヤ人へと変貌を遂げてしまったではないか。
もう無理。限界だ。
深夜3時にこの話を聞くのは、精神的キャパシティを大幅にオーバーしている。何が「二階の住人」だ。そんなもん即刻退去届を叩きつけて、盛り塩を10キロくらい撒きまくって、お寺へ音速ダッシュするレベルである。というか、私なら引越し業者を待たずに裸足で逃げ出す自信があるぞ!?
はぁ…はぁ…。
今の怖すぎないか?私はもう自分の背後の天井が気になって、上を向くのが怖くて仕方がなくなってしまった。視界に点検口が入るだけで心臓がバックバクである。
ふぅ。というわけで、今夜の「真夜中の怪談コーナー」はここまで。
明日の朝、天井が開いていないことを祈りつつ、私は布団に潜り込むことにする。皆さんも点検口にはくれぐれもご注意を…。