怖い話と怪談の処

いつも☆くださる方、ありがとうございます。このブログは知り合いから聞いた話や、思いついた話を載せていきます。完全に自作した話やAIにアイデアを貰った話、心霊系動画に使えそうな素材等を置いていきます。

橋のたもとから浮かぶ灯り

夏手前の蒸し暑い夜、大学の友人グループはKの家に集まっていた。

メンバーはK、M、Rの三人。彼らは怪談や都市伝説に興味を持っており、この夜も新たな冒険を企てていた。

 

「今日は少し変わった場所に行こうか」

とKが切り出した。

「川辺にある幽霊灯の話、知ってるか?」

MとRは首をかしげた。

「何それ?聞いたことないな」

とMが答えた。

Kは笑みを浮かべ、

「実は俺の地元で知ってる人は知ってる話なんだ。夜になると川のほとりに不思議な灯りが浮かぶんだ。」

興味をそそられた二人は、早速その川辺に行くことに決めた。

Kが車を出し夜の川辺に向かう。

 

到着すると辺りはすでに暗くなり始めていた。

周りは森に囲まれていて川の音だけしかしない。

三人は懐中電灯を持ち川辺を歩く。

「ここだ、噂の灯りが現れる場所は」

とKが指を差した。その先には古びた木製の橋がかかっており、川の流れがゆったりと続いていた。

三人は橋の近くに腰を下ろし、灯りが現れるのを待った。

ヒソヒソと小声ではなしていると、突然川の向こう岸に小さな灯りが見えた。

「見ろ、あれじゃないか?」

とRが声を上げた。三人は息を飲んでその灯りに目を凝らした。

その灯りは、まるで人魂のようにふわふわと浮かんでいた。

次第に近づいてくるその灯りは青白っていて、その周囲を照らしている。

三人は息を呑みながらその人魂を見つめていた。

やがて人魂は動き出し、川の向こう岸にある森の中に向かっていく。

「…すげぇ、なんだあれ」

とMが言い、三人はそれを終始無言で見つめていたが、人魂が森の中に消えていった瞬間、皆で一斉に走り出した。

急いで車に乗り込み、Kの家へと帰ることにした。

帰る途中、Mが言った。

「今見たもの、Kの家で議論しないか?」

Rも同意し「コンビニに寄っていって酒や食べ物を買おう」と提案した。

三人はコンビニで必要なものを買い込み、Kの家に戻った。

Kの家に到着すると早速リビングに集まり、酒を飲みながら今見たものについて騒ぎ始めた。

「あれが幽霊灯ってやつだったのか?」

「あの灯り、一体なんだったんだ?」

と三人は興奮気味に語り合い、朝方までその話で盛り上がった。