怖い話と怪談の処

ブログ名の最後の文字は(ところ)と読みます。怖い話や不思議な話が大好きな方、是非ご堪能下さい。記事への★ありがとうございます。

田舎のじいちゃん 古井戸の中を泳ぐ顔

じいちゃんが子どもの頃の話。 家の裏手にある古井戸のまわりだけ、なぜか風が通らないような、むわっとした空気が溜まっていたらしい。 家族はその井戸のことをあまり話したがらなかったが、理由までは教えてくれなかったという。 ある晩、じいちゃん(当時…

田舎のじいちゃん 山道を歩く「首だけが振り向く男」

じいちゃんがまだ中学生だった頃、夏休みの夕方に体験した出来事。 じいちゃんの家の周りは田んぼと山に囲まれた土地で、学校からの帰り道はいつも山の斜面を通る細い舗装路だった。 夏の夕方は、山の陰が早く落ちて涼しくなるが、そのぶん道は薄暗く、蝉の…

納屋にいた背中が揺れていたもの

Sさんが小学生の夏休みに、ばあちゃん家で体験した出来事。 ばあちゃん家は山のふもとの集落にあり、道沿いに木造の家々が点在しているだけの静かな場所だった。 その日の午後、Sさんは従兄弟のAくんと一緒に納屋で遊んでいた。 納屋は農具や古い木箱が積ま…

【動画あり】白狐の参道

この動画は2025/12/02 17時30分から見れるようになります。 大学生のKさんとRさんが、夏休みの夜に体験した出来事。 ふたりは同じサークルで、怪談や不思議な場所を巡るのが好きだった。 その日の夜も、地元で「白狐が見守る」と噂される古い神社へ向かうこ…

川の淵で手を洗うもの

Sさんが中学生だった頃、夏休みの夜に体験した出来事。 その年の夏は連日蒸し暑く、日が沈んでも生ぬるい風がまとわりつくような夜が続いていた。 学校は休みに入り時間に余裕ができたSさんは、同じ中学の友人のTさん、Mさん、Yさんと夜に自転車で遊びに出か…

深夜零時の交差点にいた背の高い人

この話は、社会人のYさんが冬の終電後、最寄り駅を出て帰宅途中に体験した出来事。 その日は珍しく仕事が長引き、Yさんは終電ぎりぎりに飛び乗った。 無事に地元の駅に着いた頃には、すでに日付が変わっていて、周囲はひっそりしていた。 改札を出ると冷たい…

【動画あり】廃校舎の廊下を歩く女性

www.youtube.com 「本当に出るのかよ、幽霊なんて」 Fくんが笑いながら言った。 夕暮れの空が赤から紫に変わる頃、彼と友人のKくん、Mくんの三人は、町外れにある廃校舎の前に立っていた。 この学校は十年以上前に閉鎖され、今では誰も近づかない場所だった。…

【怖い動画】障子の向こうから迫ってくる白装束の女性

前にX用に作った動画に少し付け足し、YouTubeにアップしました。 www.youtube.com

【動画】ハロウィンの時期に作った怖い動画

YouTubeにてチャンネルを開設しました。 ハロウィンの時期にXの方で投稿した6秒の動画を長くしたバージョンです。 気になった方は是非ご視聴ください。 www.youtube.com

田舎のじいちゃん 納屋に現れた「逆さの影」

じいちゃんが二十代の頃の話。 その日は秋の収穫が終わった後、納屋で道具の手入れをしていた。 夜の八時過ぎ、家族はすでに夕飯を終えて休んでいたが、じいちゃんは一人納屋に籠もっていた。 農具の刃を研ぎ、縄を巻き直し、翌日の準備をしていた。 納屋は…

田舎のじいちゃん 川辺で聞いた「笑う声」

じいちゃんがまだ小学校低学年だった頃の話。 その日は夏の終わりで夕方近く、日が傾き始め、空が赤く染まり始めていた。 じいちゃんは近所の友達と別れたが、遊びたりなかったじいちゃんは、一人で川辺に向かった。 家の裏手を少し行ったところに流れるその…

田舎のじいちゃん 山の畑で見た「顔のない鹿」

じいちゃんがまだ二十代だった頃の話。 秋の終わり、山の畑で夜明け前から作業に向かっていた。 山間の畑は冷え込みが厳しく、霧が立ち込めることもある。 じいちゃんは霜が降りる前に収穫を終えようと、まだ暗い中を懐中電灯ひとつで畑に向かった。 畑に着…

公園のすべり台に何かがいる

Sさんが小学6年生の秋の終わり頃のこと。 夕方18時を過ぎると、街灯が点いていても公園はすでに薄暗く、出歩いている人もほとんどいなくなる。 友達の家から自転車で帰る途中、早く家に帰りたかったSさんは、近道をしようと公園を通り抜けることにした。 普…

倒木の下の裂け目

晩秋の夕暮れ、峠越えの林道を歩いていたのは、大学時代の山岳サークル仲間だった。 社会人になってからも年に数回集まり、軽いハイキングを楽しむのが恒例になっていた。 メンバーは四人。 Kさん、冷静で慎重な性格の持ち主。 Mさんは好奇心旺盛で、何か見…

湖畔の別荘から視たモノ

知り合いのAさんが「今でも気味が悪い」と言って話してくれた、別荘での出来事。 季節は初夏。 昼は暖かいが、夜になると湖から冷えた風が上がってくる頃だった。 Aさんは友人たち三人と一緒に、森に囲まれた貸し別荘で過ごしていた。 周囲は濃い林に囲まれ…

山小屋の壁を歩くもの

北アルプスの支尾根にある古い避難小屋で起きた、Fさんたちの体験談。 季節は晩秋。 空気が冷え込み、日暮れがいつもより早く山を覆う頃のこと。 Fさんたちは大学時代から続く登山仲間で、社会人になってからも定期的に山へ入る関係。 この日はFさん、Tさん…

稜線の上の影

Mさんがその体験を話してくれたのは、秋が深まり始めた頃だった。 それは九月末、少し肌寒い朝の単独登山の日のことだったという。 山の天気は変わりやすく、午前中はよく晴れていたが、稜線に近づくにつれて風が冷たくなっていった。 稜線の手前で一息つき…

別荘裏の八つ指の跡

Sさんたちがその貸別荘に泊まったのは、夏休み終盤の二泊三日の合宿だった。 大学の山岳部で費用を抑えるために、山奥にぽつんと建つ安めの別荘を借りた。 電波は弱く、最寄りのバス停からもかなり歩く。 一日目は荷物を背負ったまま山道を登り続け、夕方に…

病院跡の貯水槽

この話は郊外の小さな大学にある、怪談研究サークルの部員たちが実際に足を運んで確かめた噂の話。 Rさんたちが向かったのは、町外れに残された旧総合病院の跡地だった。 夏の終わりの湿気の多い夜。 虫の声だけが無音の中に散っていくような、ひっそりした…

改札裏の通路に潜んでいたもの

古い地下駅の改修工事に関わっていた作業員、Aさんたちの体験。 その駅は地方の古い線で完成から数十年経っており、構内図にも載っていない旧改札が奥にあると聞かされていた。 ある日、Aさんは先輩のKさん、後輩のMさんとともに、閉鎖されて久しいその旧改…

旧研究棟B室にいたもの

夏の終わり、日が山の稜線に沈みかけていた頃。 Mさんと友人のTさん、Kさんの三人は、田舎の山奥でひっそり噂になっている場所へ向かっていた。 ネット上で数年前に流れた、ほとんど都市伝説みたいな書き込み。 ・山の奥の傾斜道を登っていくと、道とは思え…

終点ホームの先に転がっていたもの

この話は、地方にある終点駅で働くTさんたちの話。 Tさんは入社してまだ1年目で、この日は終電後のホーム清掃の担当だった。 同期のKさんとMさんも一緒で、三人でホーム端のゴミを拾って回り、床を磨き、一部の明かりの落ちた駅の中を黙々と歩いていた。 途…

地下四階の声

取り壊しを目前にした旧地下鉄の管理施設。 そこにSさんたちは、夜中こっそり入り込んだ。 Sさんは大学で都市伝説のレポートを書いていて、「閉鎖された施設には、記録にない階がある」という噂を確かめるために来たのだ。 同行したのは同じゼミのTさんとKさ…

雨戸の隙間から視える顔

Nさんは地方の大学に通う三年生で、春から一人暮らしを始めていた。 借りたのは、大学から少し離れた住宅街のはずれにある古い貸家。 間取りは二Kの木造平屋で、家賃の安さと静かな環境に惹かれて決めたのだという。 けれど住み始めてすぐ、妙なことに気づい…

踏切の向こう側

これはフリーライターをしている、Sさんから聞いた話です。 Sさんは仕事柄、深夜に移動することが多くありました。 その夜も取材先からの帰り道、線路沿いの道を歩いていたそうです。 いつも通る踏切。 遮断機が下りるのを待つ間、Sさんはスマートフォンを見…

午前三時の水痕

専門学校生のKさんが借りたアパートは、築年数の古い平屋だった。 しかし、畳も壁も手入れが行き届いており、日当たりも良かったため、Kさんはすぐに気に入った。 何より家賃が手頃だった。 引越しを終え、新しい生活にも慣れ始めた頃のことだ。 Kさんは夜中…

うねり草の道

Yさんがその貸家に越してきたのは、春先のことだった。 築年数の古い平屋で、裏には鬱蒼とした山が迫っていた。 大家は「裏山には入らない方がいいですよ」とだけ言ったが、理由は語らなかった。 裏口の窓からは、誰も使っていない細い山道が見えた。 昼間は…

窓に張り付く影

Tさんが大学生だった頃の話。 彼女は大学近くの、築年数の古いアパートに住んでいた。 二階の角部屋で、ベランダは隣の棟と向かい合う形になっていたが、特に人通りが多いわけでもない静かな場所だった。 ある日の夕方。 Tさんはアルバイトから帰宅し、部屋…

押入れの奥の灯

Tさんは四十代半ばの男性で、県外から山あいの町へ転勤してきた。 職業は陶芸関連のデザイナー。 新しい取引先の工房に常駐することになり、半年ほどの滞在予定で借りたのが、古民家を改装した貸家だった。 築七十年ほどの木造平屋で外観は趣があり、玄関先…

縁側の下にいたもの

Sさんがその古い貸家に越してきたのは、春の終わりごろだった。 仕事の都合で都会から地方へ移ることになり、最初は試しに短期間だけ借りるつもりで、不動産屋に紹介されたのがその家だった。 築六十年ほどの木造平屋で、庭には梅の木が一本、そして古い濡れ…