これはキャンプ場でバイトをしていた、大学生のNさんから聞いた話。
秋の深まりとともに客足が落ち着いた、山あいのキャンプ場でのこと。
その日は紅葉の季節が終わって大量に積もった、落ち葉の清掃作業に追われていた。
「おい、N!そっちの区画が終わったら、次は奥の炊事棟周辺を頼むってさ」
同じ大学から一緒にバイトに入っているKさんが、プラスチック製の大きなレーキ(熊手)を肩に担ぎながら声をかけてきた。
「了解。そっちは終わったのか?」
「まあね。にしても、今年の落ち葉は湿っぽくて重いから腰にくるわ」
Kさんは苦笑いをしながら管理棟の方へ歩いていく。
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