これは都内の物流会社に勤務するYさん(30代男性)が、小学生だった頃の話。
その年の夏休み、Yさんは地域の子供会で、山奥にある川沿いのキャンプ場に泊まりに行った。
夕方になり、川原でのレクリエーションが終わって全員で片付けをしていたときのことだった。
Yさんはふと、浅瀬の水底に小さな子供用の麦わら帽子が沈んでいるのに気づいた。
誰かの忘れ物だろうかと思い、拾い上げようと水面に手を伸ばしかけた時だった。
続きを読むこれは都内の物流会社に勤務するYさん(30代男性)が、小学生だった頃の話。
その年の夏休み、Yさんは地域の子供会で、山奥にある川沿いのキャンプ場に泊まりに行った。
夕方になり、川原でのレクリエーションが終わって全員で片付けをしていたときのことだった。
Yさんはふと、浅瀬の水底に小さな子供用の麦わら帽子が沈んでいるのに気づいた。
誰かの忘れ物だろうかと思い、拾い上げようと水面に手を伸ばしかけた時だった。
続きを読むこれは、都内の精密機器メーカーに勤務するKさん(30代男性)が、小学生だった頃の話。
その年の夏休み、Kさんは地域の子供会で、山奥にある川沿いのキャンプ場を訪れた。
昼間は賑やかに川遊びを楽しんだが、夜の21時に消灯すると、山の中ということもあり、周りは街灯もなく真っ暗になった。
バンガローの布団で横になるKさんの耳には、ただ外を流れる川の激しいせせらぎの音だけが聞こえていた。
深夜の1時を回った頃。
川の音に混じって奇妙な音が聞こえ始めた。
続きを読む地方の小さな町で、配送業のドライバーをしているSさん(30代男性)が、数年前の梅雨時に体験した話。
その日、Sさんは夕方からの激しい大雨の影響で、担当エリアの配達が大幅に遅れていた。
最後の配達先に向かう頃には、時刻はすでに午後9時を回っており、周囲は街灯もまばらな深い闇に包まれていた。
車を走らせ、山沿いにある古い一軒家の前に到着する。
エンジンを止めると、車外からは激しい雨がフロントガラスを叩きつける音だけが聞こえていた。
Sさんは荷台から大きめの段ボール箱を抱え、傘を差して玄関へと向かった。
インターホンを押すと少し間を置いて、この家に一人で暮らしているという年配の男性が迎えてくれた。
続きを読む
都内の文具メーカーで、商品企画の仕事をしているTさん(20代女性)が、まだ大学生だった頃の話。
その年の秋、Tさんは大学の友人3人と一緒に、少し遅めの夏休みを利用して、隣県の山間部にある一軒の貸別荘を訪れた。
そこは周囲を鬱蒼としたブナの原生林に囲まれ、携帯電話の電波も途切れがちになるような、静かな場所だった。
初日の夜。
バーベキューを終えたTさんたちは、リビングのソファに集まり、他愛のないおしゃべりを楽しんでいた。
夜の11時を過ぎた頃、外から「ゴト、ゴト」と、何かが鈍くぶつかるような音が聞こえてきた。
続きを読む
社会人のAさんから聞いた話。
Aさんが学生時代、深夜にバイトをしていたあるコンビニでの出来事。
その店には少し不気味な噂があった。
夜中の2時を過ぎると、誰もいないのに玄関の自動ドアが時々、ひとりでに開くのだという。
小気味いいチャイムの音が店内に響き、ガラス扉が左右にスライドする。
だが、風が強いわけでもなく、外の駐車場を見渡しても人影は一切ない。
「また幽霊が入ってきたんじゃないか」
深夜シフトに入る店員たちの間では、そんな風に気味悪がられていた。
続きを読む
現在は都内のIT企業で、システムエンジニアとして働いているMさんが、まだ中学生だった頃の話。
数年前、隣町の小学校が統合によって廃校になり、そのまま放置されていた。
日中はまだどこか人の気配が残っているものの、夜になると、街灯の少ない田舎の道沿いにぽつんと取り残され、不気味になる。
夏休みのある夜、Mさんは地元の友人2人と集まった。
深夜1時を過ぎ、手持ち無沙汰になった彼らの間で、「あの廃校に行ってみないか」という話になるのは自然な流れだった。
家をこっそり抜け出し、自転車を走らせて隣町へと向かう。
昼間ならなんてことのない距離だが、街灯の途切れた夜道を進むのは、それだけで妙な高揚感と緊張感があった。
続きを読む
都内の旅行代理店で働いているKさんが、まだ高校生だった頃の話。
その年の夏休み、Kさんは友人4人と一緒に、地元の山奥にある放置されたペンションへ行くことになった。
そこはネットのオカルト掲示板で、「入ると自分の本当の姿が見える」という妙な噂が囁かれている場所だった。
原付バイクを走らせ、街灯が完全に途切れた山道を上っていく。
生い茂る木々に遮られ、月明かりすら届かない漆黒の闇の中、ライトの光に浮かび上がったのは、蔦に覆われた洋風の二階建ての建物だった。
入り口のドアは腐り落ちており、隙間から簡単に中へ入ることができた。
続きを読む