フリーランスのWさんの話。
古いアパートの部屋で、日付が変わる頃までパソコンに向かっていた。
作業を終えてスマートフォンを手に取ったとき、何気なく開いたボイスメモアプリに、見覚えのないデータが保存されていることに気づく。
ファイルの長さはわずか数秒だった。
自分で録音ボタンを押した記憶はない。
不審に思いながらも、Wさんは画面をタップして再生ボタンを押した。
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秋の深まった深夜、郊外へと続くバイパスを車で走っていたHさんの話。
仕事の残務に追われ、帰路についたのは日付が変わる頃だった。
疲労感からか、車内の空気が妙に冷たく感じられ、Hさんはエアコンの温度を少し上げた。
しかし、暖房を利かせても、足元や後部座席の方から底冷えするような冷気がジワジワと這い上がってくる。
気分の悪さを覚えながらも、ハンドルを握りしめて前を向いた。
しばらく走った時、なんとなくバックミラーに目をやった時、視界の端に違和感を覚える。
続きを読む自宅兼用の事務所で、自営業を営むMさんから聞いた話。
お盆の期間中、数日ほど家を空けていた。
明けの日、エントランスの宅配ボックスを確認すると、一つだけ大きな段ボール箱が残されていた。
受取人はMさんだが、送り状の差出人欄も宛名も、すべて黒いマジックで何重にも激しく塗りつぶされている。
どこから、誰宛てに送られたものかすら分からない。
不審に思いながらも、Mさんは荷物を自室の作業台へ運び、カッターでテープを切った。
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郊外の静かな住宅街で、一人暮らしをしている会社員、Kさん。
お盆の連休を終えた、その翌朝のこと。
いつものように玄関で革靴を履こうとして、Kさんは動きを止めた。
靴箱の上に、見覚えのない小さな草履が置かれている。
鼻緒が赤く、子供用の古びた草履だ。
昨夜、何度か玄関を出入りした時には、確実になかったものだ。
親族の誰かが昨日訪ねてきた時に、忘れていったのだろう。
そう思い直し、Kさんは草履を手に取って靴箱の端へ寄せ、そのまま出勤した。
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これは神社に時々いらっしゃる会社員のTさん(30代男性)から聞いたお話です。
Tさんが大学生だった頃、一人暮らしをしていたアパートで起きたことなんだそうです。
そのアパートは築年数が少し古かったのですが、静かで住み心地もよく、Tさんはとても気に入っていました。
ある日の夜、Tさんが部屋で大学の課題をしていると、突然玄関のチャイムが鳴ったんです。
時刻は深夜の1時を過ぎた頃。
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