怖い話と怪談の処

このブログは知り合いから聞いた話や、思いついた話を載せていきます。完全に自作した話やAIにアイデアを貰った話、心霊系動画に使えそうな素材等を置いていきます。使用したい場合はこのサイトについてを、画像素材は画像素材のTOPの注意事項を必ず読んで下さい。

竹藪と色あせた風車

小学校の帰り道、私はいつも近道のために裏山にある竹薮を抜けていた。

鬱蒼とした竹林は昼でも薄暗く、少し不気味だったが近道できるメリットには代えられなかった。

 

ある日、いつものように竹薮を歩いていると、奇妙な物音に気づいた。

ガサガサと竹が揺れる音、そして何かが蠢くような気配。

立ち止まって耳を澄ますと、微かに子供の笑い声が聞こえた気がした。

好奇心に駆られ音のする方へ進んでいくと、竹林の奥に小さな祠を見つけた。

祠の前には色あせた赤い風車が落ちていた。

それを拾い上げると、突然冷たい風が吹き抜け辺りがさらに暗くなった。

 

次の瞬間、足元に違和感を感じた。

見下ろすと、地面から無数の手が伸びてきて私の足を掴もうとしていた。

慌てて逃げようとすると、先ほど聞こえた子供の笑い声が今度はハッキリと聞こえてきた。

「遊ぼうよ、遊ぼうよ」

声の方向を見ると、祠の横にぼんやりと子供たちの姿が見えた。

彼らは皆青白い顔をしていて、虚ろな目でこちらを見つめていた。

恐怖に駆られた私は夢中で竹薮を駆け抜けた。

なんとか家にたどり着き、両親に一部始終を話したが信じてもらえなかった。

しかし、その日から私は毎晩、夢の中で子供たちの笑い声にうなされるようになった。

 

それから数年後、あの竹薮がかつて子供たちが神隠しに遭う事件が多発した場所だと知った。

そして、祠には神隠しに遭った子供たちの霊が祀られているという噂を聞いた。

あの日私が見た子供たちは、神隠しに遭った子供たちの霊だったのだろうか。

深夜に喋る民族人形

これはとある神社の神主から聞いた話。

 

数年前の夏、大学生が神社にやってきて、リュックサックから古びた木彫りの人形を取り出し、神主にこう頼んだ。

 

「この人形、処分してくれないか?」

 

話を聞いてみたところ、その人形は彼が最近骨董品屋で購入したものらしい。

アフリカの木彫りの民族人形で、素朴ながらも力強い存在感を放っていた。

だが、家に持ち帰ってからというもの、奇妙な現象が起こるようになったという。

続きを読む

古びた図書館の奥の部屋

夏の強い日差しが照りつける中、Rさんはドライブを楽しんでいた。

地方の道を気ままに走らせていると、古びた図書館が視界に飛び込んできた。

蔦が絡まり、外壁の塗装は剥がれ落ち、まるで長い間忘れ去られていたような佇まいだ。

「こんなところに図書館が・・・」

好奇心に駆られたRさんは車を駐車場に停め、図書館へと足を踏み入れた。

続きを読む

台車を押す作業着の人

これは知り合いのUさんから聞いた話。

 

Uさんは家から駅までが遠く、いつも近道のために墓地の中を突っ切って通勤していた。

ただ、残業で20時を過ぎてしまうとさすがに怖いので、遠回りをして帰っていたそうだ。

ある日、Uさんは会社の飲み会で遅くなってしまった。

最寄りのバス停を降りて時間を見ると、もう0時を回っていた。

続きを読む

手水舎にいた白い影

夏休みが始まったばかりの7月、ある中学校の2年生は、恒例の林間学校に出かけた。

場所は山奥にある古いキャンプ場。

生徒たちは自然の中で過ごす3日間を楽しみにしている様子だった。

 

初日の夜はキャンプファイヤー

火を囲んで歌を歌ったりゲームをしたりと、生徒たちは楽しい時間を過ごした。

夜の自由時間になり、各班ごとにテントに戻ると、興奮冷めやらぬ様子でしばらくの間はひそひそと話し声が続いていた。

続きを読む

廊下の奥からやってくる人影

中学校2年生のAさんは、自然体験学習で山奥の宿泊施設に来ていた。

同級生たちと寝食を共にし、ハイキングやキャンプファイヤーなど、都会では味わえない貴重な体験に胸を躍らせていた。

Aさんたちが寝泊まりする部屋は2階にあった。

 

2日目の夜、Aさんは奇妙な体験をする。

消灯時間を過ぎ、同級生たちが寝静まった頃、Aさんはトイレに行きたくなって目を覚ました。

薄暗い部屋の中、Aさんはベッドから抜け出し廊下へと出た。

宿泊施設は古い木造建築で、廊下は長く裸電球がぽつんと一つ灯っているだけだった。

続きを読む

山津波で消えてしまった村

大学の探検部のメンバーであるA子は、夏休みの合宿で山奥の廃村を訪れていた。

その村は数十年前の山津波によって壊滅し、それ以来無人となってしまった。

A子たちは村の調査を目的として、廃墟となった家屋や神社などを探索していた。

 

ある日、A子は村はずれの森の中で奇妙な石碑を発見する。

その石碑には見たこともない文字が刻まれていた。

A子が石碑に触れた瞬間、彼女の頭の中に鮮やかな映像が流れ込んできた。

続きを読む