怖い話と怪談の処

ブログ名の最後の文字は(ところ)と読みます。怖い話や不思議な話が大好きな方、是非ご堪能下さい。記事への★ありがとうございます。

家、旅館関係

雨戸の隙間から視える顔

Nさんは地方の大学に通う三年生で、春から一人暮らしを始めていた。 借りたのは、大学から少し離れた住宅街のはずれにある古い貸家。 間取りは二Kの木造平屋で、家賃の安さと静かな環境に惹かれて決めたのだという。 けれど住み始めてすぐ、妙なことに気づい…

午前三時の水痕

専門学校生のKさんが借りたアパートは、築年数の古い平屋だった。 しかし、畳も壁も手入れが行き届いており、日当たりも良かったため、Kさんはすぐに気に入った。 何より家賃が手頃だった。 引越しを終え、新しい生活にも慣れ始めた頃のことだ。 Kさんは夜中…

窓に張り付く影

Tさんが大学生だった頃の話。 彼女は大学近くの、築年数の古いアパートに住んでいた。 二階の角部屋で、ベランダは隣の棟と向かい合う形になっていたが、特に人通りが多いわけでもない静かな場所だった。 ある日の夕方。 Tさんはアルバイトから帰宅し、部屋…

押入れの奥の灯

Tさんは四十代半ばの男性で、県外から山あいの町へ転勤してきた。 職業は陶芸関連のデザイナー。 新しい取引先の工房に常駐することになり、半年ほどの滞在予定で借りたのが、古民家を改装した貸家だった。 築七十年ほどの木造平屋で外観は趣があり、玄関先…

縁側の下にいたもの

Sさんがその古い貸家に越してきたのは、春の終わりごろだった。 仕事の都合で都会から地方へ移ることになり、最初は試しに短期間だけ借りるつもりで、不動産屋に紹介されたのがその家だった。 築六十年ほどの木造平屋で、庭には梅の木が一本、そして古い濡れ…

深夜、倉庫のドアが叩かれる

Kさんが勤めていたのは、T県の山あいにある古い旅館だった。 木造二階建てで昔は賑わっていたらしいが、今は観光客も減り、常に宿泊客がいるわけではなかった。 その夜も吹雪が強まり、予約していた客が全員キャンセルしたため、館内にはKさんと女将の二人し…

湯屋の鏡に映っていた人

Yさんが大学時代の友人たちと、山奥の温泉旅館へ出かけたのは夏休みの終わりごろだった。 古い旅館を見つけたのは、地理学を専攻している友人のKさんが「昔ながらの湯治場を見てみたい」と言い出したのがきっかけだった。 電車を乗り継ぎ、さらにバスで一時…

配管の中から覗くもの

Nさんが新居として借りた、古い団地で体験した出来事。 築五〇年を超えるその団地は、外壁がところどころ剥がれている。 入居当初こそ多少の古さに目をつぶっていたが、住み慣れてくるにつれて、夜の静けさがやけに気になるようになった。 特に気味が悪かっ…

床下に置かれていた引き出し

古民家を改装して暮らそうとしていた、Rさんが体験した話。 Rさんが購入したのは、築百年を超える木造の家。 かつて庄屋だったというその家は、外観こそ立派だが中は傷みが激しく、柱の色も煤けて黒ずんでいた。 改装工事を自ら手伝いながら進めていたある日…

別荘の窓から覗き込む影

大学生のTさんから聞いた話。 Tさんは人の住んでいない山奥の別荘で、短期の住み込み管理人をしていた。 仕事は主に、荒れた庭の手入れと別荘の清掃。 周りには何もないため、夜は真っ暗で、音がするとしたら野鳥の鳴き声か、どこかで動く動物の気配くらいだ…

階下から聞こえる「ドン」という音

学生だった頃のKさんから聞いた話。 Kさんは大学生で、アパートの二階の角部屋に住んでいた。 大学からは少し離れていたが家賃は安く、間取りも気に入っていた。 ある日、授業が午前中で終わり、昼過ぎにアパートに帰った。 普段なら誰もいない静かな時間。 …

間取り図にない地下の部屋

ネットで知り合ったSさんから聞いた話。 彼は数年前、地方で中古の一軒家を購入したことがあるという。 築年数は古いが柱や床はしっかりしていて、価格も手頃だった。 内見のときも特に気になる点はなく、すぐに契約を決めたそうだ。 しかし引っ越し後、奇妙…

三畳半の奥にある部屋

Mさんが借りたアパートは、築年数の古い平凡な建物だった。 間取りは「1K」と説明され、三畳半の小さな部屋と台所がついているだけの、ごく普通の一間。 家賃も安く、駅からも近いことから即決した。 ところが、引っ越し当日に荷物を運び込んだとき、Mさんは…

間取りに無い部屋

Kさんが中古の一軒家を購入したのは、偶然の出会いだった。 築十年ほどで外観もまだ新しい。 価格は相場よりずっと安く、不審に思いながらも「掘り出し物だ」と考え、契約を決めた。 引っ越し直後、家は快適に思えた。 リビングは広く、二階には寝室と書斎が…

窓の外から聞こえてくる引っかく音

Sさんが大学生だった頃の話。 Sさんは英文学を専攻していて、実家を離れて一人暮らしをしていた。 住んでたのは古いアパートで、部屋は二階の角部屋。 窓から見えるのは隣の家の生垣くらいで、周りは静かな場所だった。 夜型の生活で、課題や本を読んでると…

押入れの中にあった手袋

この話は、Fさんが古民家を購入したときに体験した話。 Fさんは田舎に一軒家を買い、休日を使って改装を進めていた。 築年数は古く、あちこち傷んでいたが、それでも「自分の手で直して住む」という喜びがあった。 ある日、押入れを片付けていると、奥に赤い…

濃い湯気の中、消えた人

山奥にある古い温泉旅館に泊まったYさんは、夜更けにふと目が覚めた。 せっかくだからと、大浴場に一人で入りに行った。 廊下はしんと静まり返り、外の虫の声だけがかすかに聞こえる。 脱衣所を抜け浴場に入ると、思いのほか湯気が濃く、視界が白く霞んでい…

廃れた温泉旅館の鏡台

これは、とある怪談系ユーチューバー、Sさんが学生だった頃の話。 Sさんは、いわゆる心霊スポット巡りが趣味のグループに所属していた。 その日は友人たちと共に、廃れた温泉旅館へと向かっていた。 その旅館は過去に幾度も事件が起きていて、曰くつきの場所…

廊下ですれ違った女性

山間の古びた旅館に泊まったKさんは、その夜、布団に入ってもなかなか眠れなかった。 木造三階建ての建物は、夜になると板の軋む音や風の通り抜ける音がよく響く。 時計を見るとすでに深夜を回っていた。 喉が渇いたのと、ついでに用を足そうと部屋を出て廊…

ロビーの奥に立つコートの人

Sさんが友人たちと、森の中にあるペンションに泊まりに行った時の事。 到着して荷物を降ろし、チェックインを待っている時のこと。 ロビーの奥の壁際に、黒いコートを着た人影が立っているのが目に入った。 帽子を目深にかぶっているのか、顔はよく見えない…

隣に敷かれていた布団

Yさんが山奥の小さな民宿に泊まった時の事。 客は自分ひとりだったようで、貸切状態であった。 夕食後、早めに部屋へ戻り、敷いてあった布団に横になった。 古い木造の宿は夜になると音がよく響き、窓の外では虫の声すらしない。 すぐに眠りに落ちたのだが、…

空中を歩く人影

Kさんが仕事の疲れを癒やそうと、山間の古い旅館に泊まった時の事。 静かな夜、三階の部屋でひとり湯冷ましの水を飲んでいたとき、ふと窓の外に違和感を覚えた。 見るとそこに黒い人影が立っていた。 窓のすぐ外、闇の中で輪郭だけが浮かんでいる。 ここは三…

コテージの外にいた背の高い人影

冬のある日、Mさんは学生時代の友人たちと四人で山奥のコテージに泊まった。 そこは小さなスキー場のさらに奥、街の明かりも届かない場所で、雪深い冬には一面が真っ白になる。 夕方に到着したとき、外はすでに薄暗く、雪はしんしんと降り続いていた。 冷気…

貸別荘の外を歩き回るもの

この話は会社の先輩であるYさんが、お盆休みに体験した出来事。 Yさんは同じ部署の同僚三人、Kさん、Sさん、Hさんと一緒に、山奥にある貸別荘を借り、バーベキューを楽しむことにした。 別荘は木造二階建てで、周囲は鬱蒼とした林に囲まれ、最寄りの集落まで…

川沿いの宿と赤い腕

釣り好きのKさんは、同じ趣味を持つSさん、Tさんと三人で、山間の川沿いにある古い旅館に泊まる計画を立てた。 その川は昔から、鮎やヤマメがよく釣れることで知られていたが、近年は人も少なく、夜になると水の音だけが谷に響く静かな場所だという。 宿は木…

山の湯宿の廊下に立つ影

秋も深まった頃、Tさんは大学時代の友人たち、Sさん、Mさん、Kさんの四人と、久しぶりの再会を兼ねて山奥の温泉旅館へ泊まりに行った。 その宿は築八十年を超える古い木造三階建てで、山の斜面に寄り添うように建てられていた。 廊下は長く、夜になると外の…

クローゼットから溢れ出る塊

大学生のMさんが借りたアパートの一室は、築年数はそこそこだが陽当たりもよく、広さも手頃で気に入っていた。 引っ越してきて数日は、慣れない環境の疲れもあって、特に変わったことは感じなかった。 ただ、夜中に目が覚めると、時折、壁に貼られた花柄の壁…

旅館の窓に貼り付く手

大学生のKさんから聞いた話。 Kさんは大学の仲間と、夏休みに山奥にある小さな村の旅館へ卒業旅行に訪れた。 インターネットで偶然見つけたその旅館は、都会の喧騒から離れた静かな場所にあると書かれていた。 旅館に着くとKさんたちを出迎えたのは、白髪の…

前の住人が置いていったタンス

Tさんが学生だった頃の話。 Tさんは大学の近くにある、古いアパートで一人暮らしをしていた。 家賃の安さに惹かれて決めたという。 部屋の隅にはびたタンスが置かれており、管理人さんからは前の住人が置いていったもので、好きなように使ってくださいと言わ…

集落の実家で聞こえる念仏

医療現場で日々忙しく働く、看護師のYさんから聞いた話。 Yさんは毎年お盆になると、実家のある山間の集落へ帰省していた。 その集落は古めかしい風習が残る場所で、特に夏場の夜には、どこかの家が唱えてるのか、遠くから聞こえる念仏の声がするのが当たり…