怖い話と怪談の処

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焚き火をしていたら寄ってきた生き物

昔、友人たちと夏の夜、山奥のキャンプ場で焚き火を囲みながら楽しんでいた時に、変な生き物を見た。

 

友人3人と俺の男4人でキャンプに出かけ、楽しい時間を過ごしていた。

夜が更け、キャンプファイヤーの明かりで暖かな雰囲気が広がっていたが、その時、茂みからガサガサと音がした。

なんだ?と皆そちらに視線を向けた。

 

最初はただの動物だろうと思っていて、友人たちは興奮気味に近づいていき、携帯電話のライトでその方向を照らし出した。

そこには見た事もない生き物がいた。

黒い毛がふさふさと生え、大きなサルという姿をしていた。

 

驚きと恐怖で固まっていると、その瞬間、生き物は佇んでいた姿勢から、俺たちに向かってゆっくりと動き出した。

毛だらけの姿が不気味に揺れながら、友人たちは驚きと恐怖で声も出せず、焚き火の光に照らされる生き物はますます奇怪に映った。

友人たちと俺は言葉を失ってしまった。

 

不気味な生き物がじりじりと近づいてくる中、焚き火もどんどん小さくなり、場所は急に冷たい闇に包まれた。

そして次の瞬間、生き物は俺たちの前で後ろを向き茂みに戻って行ってしまった。

恐怖に震えながら友人たちと俺は、急いで荷物をまとめ、テントを放置してライトを頼りにキャンプ場から逃げ出した。

その夜は何も起こらないように車の中で眠りについた。

 

翌朝、こわごわとテントの場所に戻ったが、特に荒らされた形跡がなく、急いでテントや残った道具等を回収して帰った。