怖い話と怪談の処

このブログは知り合いから聞いた話や、思いついた話を載せていきます。完全に自作した話やAIにアイデアを貰った話、心霊系動画に使えそうな素材等を置いていきます。使用したい場合はこのサイトについてを、画像素材は画像素材のTOPの注意事項を必ず読んで下さい。

大きな足跡と白い服の女の子

山深い森の中にあるキャンプ場で、私と友人KとMは夜を過ごしていた。

火を囲み、友人たちと笑い話をしていたが、その笑い声が急に途切れた。

K「聞こえるか?」

Kが耳を澄ませて言った。

私とMは耳を澄ませてみたが特に何も聞こえない。

M「いや、特に何も聞こえないけど」
私「風か動物の鳴き声じゃない?」

Kはそういうのじゃなかったんだけどなー、と呟いている。

ちょっと不安になった私とMは、テントに入ろうと言って火を消してテントに入った。

やがて夜も遅くなったのでそろそろ寝ようか、という事になり寝袋に入った。

 

どのくらい経ったか分からないけど、深夜、目が覚めてしまった。

山の中というだけあって凄く静かだ。

そんな静けさを堪能していると、テントの外で物音がした。

私は友人たちを起こし、懐中電灯を手に取ってテントのファスナーを開けた。

外には誰もいなかったが、私たち以外の足跡が残っている。

入り口近くにある足跡をよく見てみると、それは人間の足跡ではなかった。

大きくて鋭い爪が刻まれている。

 

え?これって熊?私たちは恐怖で急いでテントのファスナーを閉めた。

Mが「この山で熊が出るなんて聞いた事がないぞ」という。

しかし外には何かがいることは間違いない。

熊が来たらどうしよう等話し合っていると、また何か聞こえてきた。

シッとKが指で合図をし、しばらく静かにした。

「…助けて」

子供の声だった。

しかし私たちがキャンプ場に来たとき、子供はおろか誰もいなかったはずだ。

私たちはテントの中で固まっていた。

「助けて」

声は繰り返された。

Kが「開けてみよう」と言ったが、私は怖くて動けなかった。

声は私たちを呼んでいるように感じたが、それでもテントのファスナーを開けることができなかった。

「もしかしたら、本当に子供が助けを求めているかもしれない」

Kが言った。

私は迷ったが、最終的には勇気を出してテントの外に出て、声の方にライトを向けて探し始めた。

すると木々の間に立つ子供の姿を見つけた。

はっきりとは分からないが、背丈からして小学生くらいだろうか。

服装は白い服とスカートという格好で、髪の毛が長い女の子。

その子は私たちを見つめている。

「助けて」

再び囁いた。

こんなところでどうしたんだい?と言いながらKは近づいていった。

Kがその子彼に手を差し伸べた瞬間、その子は消えてしまった。

 

3人とも呆然としてしまったが、MがKを急がせるように呼び戻し、急いでテントの中に入り、朝が来るまで寝ずに過ごした。