怖い話と怪談の処

このブログは知り合いから聞いた話や、思いついた話を載せていきます。完全に自作した話やAIにアイデアを貰った話、心霊系動画に使えそうな素材等を置いていきます。使用したい場合はこのサイトについてを、画像素材は画像素材のTOPの注意事項を必ず読んで下さい。

廃キャンプ場の人影

知り合いのAとFから聞いた話。

 

AとFは大学時代の友人同士で、社会人になった今も、年に一度は一緒にキャンプに出かけるのが恒例行事だった。

今年は人里離れた山奥にある、廃墟となったキャンプ場を目的地に選んだ。

車で山道を進むにつれ周囲は暗くなり、木々の影が不気味にみえていく。

二人は車内で今までのキャンプの話や、今日はどういう事をしようなどと話していた。

ようやく元キャンプ場の駐車場に到着した二人は、車を降りて薄暗い森の中へと歩き出した。

やがてキャンプ場に辿り着いたのだが、さすがに放置されていた為設備は朽ち果てていた。

テントを張り終え、夕食の準備を始めた二人。

その時背後から奇妙な物音が聞こえた。

振り返ると、暗闇の中に人影のようなものが立ち尽くしていた。

 

A「俺たち以外にもキャンプしにきた人がいるのかな」

F「え?どこにいるの?」

A「ほら、そこだよ」

 

そう言いながらAは懐中電灯を手に、人影が立っていた場所へ向かう。

しかしそこには誰もいない。

おかしいなと言うAに、焚き火で木の影が揺れて人がいたように見えたんじゃないか?とFが言う。

Aは納得いかない様子だったが、やがて食事を取りキャンプを楽しんだ。

やがて夜が更けてきたのでテントに入り眠りについた。


どのくらいたったのか分からないが、Aは奇妙な夢にうなされた。

夢の中で暗闇の中を彷徨い、誰かに追いかけられているような感覚があった。

すると突然、テントを揺らす激しい音がし、Aは目を覚ました。

Fも同様に目を覚まし、地震か!?と驚いている。

二人が目を覚ますと揺れと音は治まった。

 

A「まさかとは思うけど野生動物が来たのか?」

F「え?この辺にはそんなのいるとは書いてなかったぞ」

 

しばし二人は恐怖に包まれたが、聞き耳を立て周りに何かいないかを探った。

音が何もしない事を確認すると、恐る恐るテントを開けて外を覗いてみた。

やはり何もいない。

二人は安堵の溜息をついた。

時間を見ると午前2時、まだ早いが何かあったら怖いので、二人は帰り支度をして朝になるのを待った。