怖い話と怪談の処

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深夜に現れた2人の子供

8月も半ばになった時だったと思う、この話は私と友人4人とキャンプに行った時の話。

場所は山奥の河原が近くにある場所。

そこで昼間は川で泳いだり、持ってきた釣り竿で釣りをしたりと川遊びを満喫した。

やがて夜になり、釣った魚や持ってきた食材で夕飯を食べた後、夜更かしをして談笑していた。

気がつくと夜も遅い時間になっていたので、そろそろ寝ようという事になり、いつの間にか眠りに落ちていた。

 

深夜、私は何かの物音で目を覚ました。

どうやら外で音がしているようなので、テントを少し開けて外を見てみる。

暗闇の中、よく目を凝らすとテントの外で2人の子供が遊んでいるのが見えた。

年頃は小学校の低学年だろうか。

この時私はまだ寝ぼけていたのか、深夜に他にキャンプしている人がいないのに子供がいるという事に疑問を持たず、迷子になった子供だと思い話しかけてしまった。

「ねえ、君たち。どこから来たの?」

しかし子供たちは振り返ることなく、ただ黙々と遊び続けていた。

不思議に思い、私はテントから出て子供たちの近くへ近づいていいた。

「大丈夫?迷子?」

しかし私が近づくにつれ、子供たちは徐々に薄くなっていくように消えてしまった。

 

私は目を疑った。まさか幻覚でも見たのだろうか?

「おーい、どこ行ったー?」

と声を出して周囲を見渡したが、子供たちの姿はどこにも見当たらない。

すると突然ライトで照らされた。

眩しい光の方を見てみると、声で起きてしまった友人が「どうした?何かいたのか?」と言ってきたので、今見た子供たちの事を話した。

すると

「こんな時間にいるはずないだろう。ましてやここ、俺たち以外他にキャンプしてる人いなかっただろ?」

しばらく固まってしまった。

友人が夢でも見て寝ぼけてたんだろ?早くテントに入れよ、と言ってテントの中に引っ張られた。

 

次の日、友人にこっそりとこう言われた。

「昨日お前の話を聞いた後、ライトの先の木から黒いもの…いや影というのかな?

何しろそういうものがこっちをジっと見てる感じだったんだ」