怖い話と怪談の処

このブログは知り合いから聞いた話や、思いついた話を載せていきます。完全に自作した話やAIにアイデアを貰った話、心霊系動画に使えそうな素材等を置いていきます。使用したい場合はこのサイトについてを、画像素材は画像素材のTOPの注意事項を必ず読んで下さい。

田んぼ道に集まっている影

 

トンネルでの恐怖体験の後、お腹がすいたFさんは、宿の人に教えてもらったコンビニへ向かった。

必要なものを買い込み、宿に戻るために田んぼの横を通る道を歩いていた。

するとどこからか何人かが喋っているような、よく聞き取れないけどザワザワとした声が聞こえてきた。

なんだろう?と周りを見ながら歩いていると、少し離れた街灯の近くに何人かの影が見える。

 

こんな時間だとなんか怖いな、と思いながら進んで行くと変な事に気がついた。

街灯の明かりに照らされているはずなのに、その人たちはいつまでたっても真っ黒なままだった。

Fさんは怖くなり、別の道を探そうとスマホで確認してみたが、自分の泊まっている宿はこの1本の道しかない。

Fさんは恐怖で立ち止まりどうすればいいか考えたが、いつまでもそこにいるわけにはいかない。

意を決してそれらを見ないように横を向きながら、道の端っこを歩き通過することにした。

やがて近づいてきた。

恐怖心でいっぱいだったが、何を喋っているのかも気になったFさんは、その言葉に集中して聞き耳を立ててみた。

しかし聞こえてきたのは、ノイズがかかったような「ザザーッ」という音だけだった。

Fさんはそれらを通り過ぎた瞬間、恐怖のあまり全速力で走り出し、宿へと戻った。