友達のAが幼い頃、子ども会の夏のキャンプに参加していた時に体験した話。
数名で川遊びをしていた時、林の中から霧のような煙のようなものが流れてきた。
不思議に思って見ていると、すぐ近くの子が「何だあれ」と騒ぎ出し、周りの子も「なになに?」と騒ぎ出した。
Aがまたその煙の方に目をやると、その煙は川の中に溶け込むように消えていった。
その煙が消えていった近くにいた子が
「うわっ、冷たっ」
と言い出し、急いで川から上ってきた。
その子をB君としておく。
B君いわく、その煙を捕まえようと近づいていったそうだ。
その煙が消えた時、まるで氷のような冷たさが流れてきたとの事だった。
また出てくるだろうかと何人かで見続けていたが、それ以降は現れなかった。
ただ夜になった時、B君が急に熱を出したんだけど、その時の煙が関係があるかは分からない。