怖い話と怪談の処

このブログは知り合いから聞いた話や、思いついた話を載せていきます。完全に自作した話やAIにアイデアを貰った話、心霊系動画に使えそうな素材等を置いていきます。使用したい場合はこのサイトについてを、画像素材は画像素材のTOPの注意事項を必ず読んで下さい。

真夜中だけのチャットルーム

学生時代、友達のB子から聞いた話。

 

B子はパソコンで夜更かしが大好きだった。

学校が終わって家に帰ると、すぐにパソコンを開いてチャットルームに入り浸るのが日課だった。

ある日、B子はいつもとは違うチャットルームを見つけた。

「真夜中の井戸端会議」という名前で、深夜0時から朝6時までしか開いていないらしい。

 

「ちょっと怪しいけど、面白そう」と思ったB子は、その日の深夜、チャットルームに入ってみた。

チャットルームにはすでに数人が集まっていた。

ハンドルネームはみんな奇妙なものばかりで、首なしライダー、口裂け女人面犬など都市伝説にちなんだ名前だった。

 B子は雪女というハンドルネームでチャットに参加した。

最初は他愛もない会話だったけど、次第に話題は怖い話になっていった。

首なしライダーは、夜中にバイクで走っていると首のないライダーに追いかけられた話をしたし、口裂け女はマスクをした女に「私、綺麗?」と聞かれて、間違った答えをすると口を裂かれる話をした。

 

B子は最初は作り話だと思っていたけど、あまりにもリアルな話にだんだん怖くなってきた。

そして自分の番が回ってきたとき、B子は以前学校の友達から聞いた話をした。

それはある山奥のトンネルで幽霊が出るという話だった。

B子の話を聞いた途端、チャットルームが静まり返った。

そして人面犬がこう言った。

「そのトンネル… 俺も行ったことがある」

B子はゾクッとした。

人面犬はそのトンネルで、人面犬に遭遇した話を始めた。

それはB子が友達から聞いた話と違い、妙にリアルで生々しい話だった。

「もしかして… このチャットルームにいるのは、みんな本物の幽霊なのでは?」

B子は恐怖に震えながらチャットルームを退出した。

それ以来、B子は夜更かしをやめて、真夜中のチャットルームに入ることはなくなった。