2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧
Rさんはアウトドア好きで、次の週末にどこかで一人キャンプをしようと探していた。 ネットで検索して見つけたのは「湖畔の森キャンプ場」という施設だった。 公式らしきページには「シーズン中」と書かれており、予約不要とあったのですぐに行く事に決めた。…
ネットで知り合ったSさんから聞いた話。 彼は数年前、地方で中古の一軒家を購入したことがあるという。 築年数は古いが柱や床はしっかりしていて、価格も手頃だった。 内見のときも特に気になる点はなく、すぐに契約を決めたそうだ。 しかし引っ越し後、奇妙…
Tさんは一人暮らしを始めて数ヶ月、生活にも慣れてきた頃だった。 深夜、寝静まったアパートの中で、ある奇妙な音に気づいた。 ガタガタ、ゴウンゴウン…。 洗濯機が回っている音だった。 しかし電源は切ってあるし、そもそも夜中に洗濯する習慣はない。 最初…
Kさんが大学生の頃、地方の大学へ進学するため、山沿いの町へ引っ越した。 その町には、戦時中に作られたという防空壕が点在しており、中でもKさんの住まいからほど近い斜面に口を開ける大きな壕は、地元でも有名だった。 崩落の危険があるから近寄るな、と…
Mさんが借りたアパートは、築年数の古い平凡な建物だった。 間取りは「1K」と説明され、三畳半の小さな部屋と台所がついているだけの、ごく普通の一間。 家賃も安く、駅からも近いことから即決した。 ところが、引っ越し当日に荷物を運び込んだとき、Mさんは…
Kさんが中古の一軒家を購入したのは、偶然の出会いだった。 築十年ほどで外観もまだ新しい。 価格は相場よりずっと安く、不審に思いながらも「掘り出し物だ」と考え、契約を決めた。 引っ越し直後、家は快適に思えた。 リビングは広く、二階には寝室と書斎が…
大学生のKさんが通学でよく使っていたのは、田んぼの間を抜ける細いあぜ道だった。 自転車なら十分通れる道なのだが、人影はほとんどない。 季節の変わり目には農家の人が草を刈り、すっきりとした景色の中を走れる。 特に秋分の日が近づく頃、その道は鮮や…
Sさんが大学生だった頃の話。 Sさんは英文学を専攻していて、実家を離れて一人暮らしをしていた。 住んでたのは古いアパートで、部屋は二階の角部屋。 窓から見えるのは隣の家の生垣くらいで、周りは静かな場所だった。 夜型の生活で、課題や本を読んでると…
これは登山愛好家のYさんが体験した話である。 会社勤めの傍ら、一人で山を歩くのが趣味だったYさんは、その日、地元に新しく整備された低山の登山道を試そうと、早朝から山に入った。 空模様は悪くなかったが、山に足を踏み入れて間もなく、どこからともな…
これは大学生のMさんと、その友人たちが夏休みに体験した話である。 三人は登山サークルに所属しており、比較的マイナーな山域を縦走する計画を立てていた。 二日目、予定していたルートを進むうちに、ふと地図には載っていない古道を見つける。 そこからな…
研究施設で事務員として働いていた、Aさんの体験談。 ある日、突然辞職した同期のEさんのデスク整理を任された。 理由ははっきりと知らされなかったが、Eさんはここ数か月、明らかに様子がおかしく、周囲との会話も減り、独り言のようにぶつぶつ呟く姿を何度…
夜間の警備員をしているKさんが体験した話。 Kさんが担当していたのは、都心にある古いオフィスビルだった。 築年数がかなり経っていて、昼間でも薄暗い場所が多い。 そのため深夜の巡回は、慣れていてもどこか不気味さを感じるものだった。 ある晩、巡回ル…
Sさんが山奥をドライブしていた時の話。 Sさんは趣味で林道を走るのが好きだった。 舗装もされていないような細い道を、車でゆっくりと進み、地図にも載っていない道を探すのが楽しみだった。 ある日の夕方近く、雨が降りそうなどんよりとした曇り空の下、人…
大学生のTさんがサークル仲間と体験した出来事。 数人で登山に出かけたTさんたちは、山中にある古びた山小屋で一泊することになった。 小屋は木造で、壁には古い覗き窓が残されており、外を確認するためのものらしかった。 夜になり、仲間たちは疲れ果てて眠…
Tさんが友人のKさんと、紅葉を見に行った時の出来事。 秋の午後、二人は山道を歩いていた。 あたりは紅葉で鮮やかに染まり、風が吹くたびに落ち葉がひらひらと舞い落ちる。 観光客も少なく、静かで心地よい雰囲気の中を進んでいた。 ところが、Tさんが落ち葉…
この話は、Fさんが古民家を購入したときに体験した話。 Fさんは田舎に一軒家を買い、休日を使って改装を進めていた。 築年数は古く、あちこち傷んでいたが、それでも「自分の手で直して住む」という喜びがあった。 ある日、押入れを片付けていると、奥に赤い…
これはSさんが体験したという話。 地元の人に「決して登るな」と言われていた岩場が山の中にあった。 奇妙な言い伝えがあるらしかったが、Sさんは半信半疑で、好奇心に負けてその山を訪れた。 しばらく登っていくと、木々の間からその岩場が姿を現した。 灰…
これは大学生のWさんが経験した話。 Wさんは友人たちと沢登りを楽しんでいた。 夏の午後、木漏れ日の中で休憩を取っていたとき、どこからともなく、かすかな楽器の音が耳に届いた。 木々のざわめきや沢の水音に混じりながらも、不思議とはっきりと心に残る旋…
これは山で測量士として働く、Yさんから聞いた話。 Yさんの仕事は、一人で山中を歩き回りながら計測を行うことが多く、誰もいない山の奥で過ごす時間にも慣れていた。 その日もいつものように機材を担ぎ、急な斜面を越えて作業をしていた。 午後になると空は…
これは大学生のTさんから聞いた話。 Tさんは探検サークルに所属しており、仲間数人と山奥の古道を歩いていた。 観光客が訪れるような整備された道ではなく、地図にもほとんど記載がない廃れた道だった。 日が傾き始めるとあたりは急に薄暗くなり、気づけば道…
山奥にある古い温泉旅館に泊まったYさんは、夜更けにふと目が覚めた。 せっかくだからと、大浴場に一人で入りに行った。 廊下はしんと静まり返り、外の虫の声だけがかすかに聞こえる。 脱衣所を抜け浴場に入ると、思いのほか湯気が濃く、視界が白く霞んでい…
これは、とある怪談系ユーチューバー、Sさんが学生だった頃の話。 Sさんは、いわゆる心霊スポット巡りが趣味のグループに所属していた。 その日は友人たちと共に、廃れた温泉旅館へと向かっていた。 その旅館は過去に幾度も事件が起きていて、曰くつきの場所…
山間の古びた旅館に泊まったKさんは、その夜、布団に入ってもなかなか眠れなかった。 木造三階建ての建物は、夜になると板の軋む音や風の通り抜ける音がよく響く。 時計を見るとすでに深夜を回っていた。 喉が渇いたのと、ついでに用を足そうと部屋を出て廊…
Mさんが友人と泊まりに来ていたのは、山中にある古びた貸しコテージだった。 周囲は深い森に囲まれ、夜になると灯りひとつなく窓の外は真っ暗。 皆が寝静まったあと、まだ眠れずにいたMさんは何気なく窓に目をやった。 するとそこには、巨大な蛾のようなもの…
Kさんが友人たちと、山中のキャンプ場を使っていた時の事。 その夜は10月の末で冷え込みが強く、皆で焚き火を囲んで談笑していた。 火の爆ぜる音と虫の声が混ざり合い、酒と笑い声で場は和んでいた。 だが、Kさんはふと違和感を覚えた。 焚き火の炎の奥、暗…
Sさんがその奇妙な存在と出会ったのは、冬の夜の駅前だった。 仕事を終えて電車を降り、改札を抜けたとき、広場には冷たい風が吹き抜け人影もまばらになっていた。 街灯の下を足早に歩いていたその瞬間、誰かと肩がかすめた。 厚手のロングコートを着た背の…
Tさんがそのものを見たのは、残業帰りに団地の前を通ったときだった。 街灯の明かりがまだらに伸びる古い集合住宅。 窓の多くはすでに暗く、人影もほとんどなかった。 ふと見上げた屋上、そこに黒い猿のようなものがいた。 手すりにぶら下がるようにして揺れ…
Yさんはその晩、最寄り駅からの帰り道を少し近道しようと、公園を横切ることにした。 時間はすでに二十三時を回り、街灯の光もまばらで、公園内は半ば闇に沈んでいた。 普段は昼間に子供たちの声が響く場所だが、夜はまるで異界のようにひっそりとしている。…
Mさんがそのものを見たのは、終電間際の地下鉄ホームだった。 深夜零時を回り、帰宅を急ぐ人影もまばら。 構内には電光掲示板の明かりと、換気口から流れる低い風の音だけが漂っていた。 ふと視線を向けた反対側の線路上、そこに黒いものが立っていた。 四足…
Kさんは深夜、仕事を終えてオフィス街を歩いていた。 平日の午前一時過ぎ、人気はほとんどなく、照明の落ちたビル群の間を街灯の淡い光だけが照らしている。 タクシーを拾おうかと思いながら歩いていたとき、不意に視線が止まった。 ビルとビルの狭い隙間━━…