怖い話と怪談の処

あなたが今読んだその話、本当に「作り話」だと言い切れますか?

2025-05-11から1日間の記事一覧

這い上がってくる手

この話は、大学生のIさんが体験した出来事だという。 Iさんは、郊外の二階建てアパートの一室に一人で暮らしていた。 夏も終わりに近づいたある夜、部屋の窓を開けて夜風に当たりながらスマホを見ていた。 その時だった。 「コン、コン」 耳をすますと、窓…

顔が映る額縁

これはRさんが昔、古道具屋で働いていた時のこと。 遺品整理の依頼で引き取った荷物の中に、木枠が黒ずんだ古い額縁があった。 中の写真はすでに抜かれており、ガラスと台紙だけが残っている。 湿気を含んだような匂いが微かに漂っていたが、Rさんはそれを…

深夜に聞こえる「おかえりなさい」

Eさんが転勤を機に引っ越したのは、地方のとある町にある古びた一軒家だった。 家賃は月2万円。 風呂トイレ付きで、間取りも一人暮らしには十分。 築年数は古いものの、特に事故物件などの説明もなかった。 最初の一週間は特に問題もなかった。 静かな環境…

崖の上の祠

これはTさんが高校生の夏、田舎の親戚の家に泊まりに行ったときの話。 その村は山間にあり、携帯の電波もろくに入らないような場所だった。 Tさんにとっては退屈な時間だったが、近所の子どもたちと話すうちに一つだけ気になる場所の話を聞いた。 「崖の上…

裏山の見えない道

これはYさんが大学生の夏休みに体験した話。 Yさんは数年ぶりに祖父母の家を訪れていた。 山間の古い家で、子どもの頃はよく裏山を駆け回って遊んでいたという。 到着した日の午後、夕飯まで少し時間があったので、懐かしさから一人で裏山へ登ってみること…

林の奥から聞こえる呼び声

Kさんが大学時代に体験した話。 夏の終わり、Kさんは友人4人と一緒に、人けの少ない山奥のキャンプ場を訪れた。 標高は高く、夜になると一気に気温が下がる場所だったが、年に一度の恒例行事となっていた。 その晩も焚き火を囲んで他愛もない話をしていたが…